「ユーキャンの終活アドバイザー資格を取得したあと、どんな仕事につける?」
終活アドバイザーをとることで、決まった仕事につくということはありません。
しかし、今後需要の高まることであるため、あらゆる業種で求められる知識となります。
当記事では、終活アドバイザーに関する仕事内容をご紹介します。
関連:終活アドバイザー資格とは
仕事はある?終活アドバイザー資格とは
はじめに、終活アドバイザー資格とはどのような資格なのかを解説します。
終活の専門家としての認定資格
終活アドバイザーは「NPO法人ら・し・さ」が運営する「終活アドバイザー協会」が認定する民間資格です。
当講座はNPO法人ら・し・さ 終活アドバイザー協会の終活アドバイザー資格に対応しています。
(参照)ユーキャン「終活アドバイザー資格」
終活アドバイザー講座では、終活に関わるさまざまなことを学び、学んだ知識は多業種の仕事で活かすことができます。
終活に関するあらゆるサポートができる
終活アドバイザー講座では、終活に関することを幅広く学びます。
終活の基本的なことから、お金、相続、医療や介護とその手続きまで学び、家族や身近な人が困ったときにサポートできるようになります。
また、仕事だけでなく、自身の終活にも役に立ちます。
終活アドバイザーの主な仕事内容
終活アドバイザー資格を取得すると、どのような仕事ができるのでしょうか。
ここでは5つの仕事内容について解説します。
エンディングノートの作成の助言
エンディングノートとは、自分が亡くなった時の為に事前に書いておくノートになります。
ノートに自分が希望する葬儀の形式や、遺産相続等について書きます。しかし、遺言書のように法的効力はありませんが、身近な人が困らないように記しておけるものになります。
終活アドバイザーの仕事は、このエンディングノートを作成するときに、書き方で抑えておくべきポイントなど助言を行います。
教材には、書き込み式のエンディングノート(ら・し・さノート(R))もセットに!
(参照)ユーキャン「終活アドバイザー」
専門家との橋渡し役
顧客より遺言書を残したいといった要望があった場合には、専門家である弁護士と話す必要があります。
また、税金のことであれば税理士に相談が必要であり、それぞれの手続きによって異なる専門家が必要です。
終活アドバイザーの仕事は、顧客に各専門家を紹介し、手続きをスムーズに行う役割をします。
自治体窓口への同行
終活アドバイザーの仕事の1つとして、自治体窓口への同行があります。
終活を行う中で、年金や保険などの手続きで自治体窓口へ出向く必要があります。しかし、高齢者の中には「手続きが難しい」「1人で手続きできるか不安」といった悩みも多いです。
終活アドバイザー講座では、自治体での手続き方法について学ぶため、高齢者に同行して手続きのサポートをすることができます。
終活に関するセミナー講師
終活アドバイザーの仕事の中には「終活に関するセミナー講師」もあります。
終活に興味はあるけど、実際に何をすればいいのかわからないという人は多いようです
。終活セミナーでは、セミナー講師がこのような終活をはじめたい人に、エンディングノートの書き方や、終活の全般的な流れについて、わかりやすく説明を行います。
終活に悩む方の相談役
終活アドバイザーは気軽に相談できる、終活の窓口的な存在です。
終活は個人の状況によって、弁護士や税理士などの専門家に相談が必要なこともあります。
しかし、専門家と話すのは敷居が高いというイメージがあり、気軽に相談できない人も多いようです。
終活アドバイザーの仕事は、相談者の状況を把握し、気軽な相談役としてさまざまなアドバイスを行います。
終活アドバイザー資格が活かせる業種・仕事
終活アドバイザー資格はさまざまな業種・仕事で活かせることができます。
ここでは6つの業種に分けて解説します。
葬祭業
葬祭業の仕事では、依頼者の望む葬儀を提案し行うことが必要です。
葬儀は宗教や地域によって異なります。
終活アドバイザー資格では、さまざまな葬儀のスタイルについて学び、その知識を生かして顧客の望む葬儀を提案し対応することができます。
石材業
顧客にとってお墓は人生の中で大事な買い物であり、後悔はしたくないものです。
終活アドバイザー資格では、お墓や供養全般について学び、顧客の希望に沿った幅広いアドバイスをすることができ、石材業の仕事に活用することができます。
士業
「弁護士・司法書士・行政書士・税理士」などの専門家は、終活において相続で関わることが多いです。
終活アドバイザーで学んだ終活全般の知識は、顧客からの相談に幅広く対応することができ、仕事で活かすことができます。
金融業
金融セミナーや講習会等で、終活に関するセミナーを開催すれば、新しい顧客の集客につながります。
終活について興味はあるが、何から始めればよいかわからない人は多いといわれています。
終活アドバイザー資格で学んだ知識は、顧客の幅広いニーズに対応することができ、金融業の仕事に活かすことができます。
保険業
金融業と同じく、終活に関するセミナーを開催すれば、新しい顧客の集客につながります。
また、終活アドバイザー講座で学んだ知識で、顧客が求める終活に必要な保険プランを紹介し、顧客に寄り添った仕事をすることができます。
医療・介護業
終活アドバイザー資格では、社会保障制度、介護保険、高齢者住宅・施設など、医療や介護の仕事で役経つ知識を身に着けることができます。
高齢者の悩みや相談に寄り添って、学んだ知識を生かし幅広く対応することができます。
終活アドバイザー資格の仕事の年収は?
終活アドバイザー資格の仕事は、今後需要の高まる傾向がみられます。
気になる年収や、今後の需要について解説します。
業種によって年収はバラバラ
厚生労働省では毎年「賃金構造基本統計調査」を発表しています。
その中で、令和2年度分の業種別平均年収は、医療・福祉の場合は男性で354万5千円、女性は264万円でした。
また、金融業・保険業の場合では、男性で479万2千円、女性は281万4千円でした。終活アドバイザー資格を生かす仕事の年収は、業種によって大きく異なります。
終活アドバイザーは今後需要が高まる仕事
終活アドバイザーの需要が高まる理由の1つとして、家族のかたちの変化があります。
現代では、おひとりさまや単身者が増えており、もし何かあったときに、家族以外の周囲に迷惑をかけたくないと感じる人が多いようです。
高齢化社会での人口増加に伴い、今後もさらに終活アドバイザーの仕事の需要は高まると思われます。
仕事に活きる終活アドバイザー以外の終活資格
終活アドバイザー以外にも、仕事に活かせる終活関連の資格があります。
3つの資格について解説します。
終活カウンセラー
終活カウンセラーは「一般社団法人 終活カウンセラー協会」が認定している民間資格です。
「相続・遺言・保険・葬儀・墓・介護・健康」について講義を視聴して学びます。
終活の知識が学べる講座付き検定試験や各業界の専門家による勉強会の開催、終活相談、行政・企業での講演・研修など終活をトータルでサポートしています。
(参照)終活カウンセラー協会
講義は会場や自宅でzoomやYouTube動画にて受講します。学んだ知識は、終活アドバイザー同様、終活に関わる仕事に活かすことができます。
終活ガイド
終活ガイドは「一般社団法人終活協議会」が認定している民間資格です。
上級(1級)・2級・初級(3級)があり、級によって受検方法、費用、習得できるスキルは異なります。
参考:一般社団法人 終活協議会
初級であれば、費用は無料で終活の基礎知識を習得できます。2級では終活をアドバイスできるレベルを習得します。
さらに上級では、セミナー講師として活動できるレベルを習得でき、終活アドバイザーのように仕事に活かすことができます。
終活ライフケアプランナー
終活ライフケアプランナーは「一般財団法人日本能力開発推進協会」が認定している民間資格です。
通信講座に申し込み、テキストで学びます。試験は在宅受験になります。
相続、遺言、保険、葬儀、お墓、介護等の終活に必要な知識を学びます。
終活に伴う、“医療・介護・葬儀・お墓・相続”などのライフプランを学習し、“終末期ケアや死生観”など、死に直面した相談者の気持ちをケア・理解する専門的な知識まで、わずか3ヶ月で身につけることができます。
(参照)資格のキャリカレ「終活ライフケアプランナー」
終活アドバイザーと同様に、終活の問題に対してアドバイスを行うことができ、仕事に活かすことができます。
まとめ|終活アドバイザー資格は仕事内容も充実
終活アドバイザー資格は、さまざまな仕事に活かすことができます。
また、自分や身近な人の終活にも生かすことができ、本当に役立つ資格です。
超高齢社会と言われる現代で、今後終活アドバイザーを生かすことができる仕事の需要は増えていくと考えられます。
ぜひ、資格を取得して、仕事にも自分のためにも活用することをお勧めします。